「ごみ拾いウォーキング+ちょっと宇宙へ寄り道」を開催しました!
令和4年5月28日(土曜日)、5月イベント「ごみ拾いウォーキング+ちょっと宇宙へ寄り道」を開催いたしました。
イベントの参加者は会員9名(担当会員含む)、一般の方1名。水沢南地区センターから宇宙遊学館までの道のりのごみを拾いながらウォーキングしました。また、途中で宇宙遊学館へ立ち寄り、天体観測に関わる環境問題等を学んできました。
「道端のごみを拾って街をきれいにしましょう。また奥州市の誇りである宇宙遊学館で宇宙に関することや環境問題について学んできましょう」担当会員の高橋さんの挨拶があり、イベントを開始しました。
天候はあいにくの曇り空。それでも、参加者の皆さんはごみ袋と火ばさみを持ち、宇宙遊学館へ向かって元気に出発しました。
宇宙遊学館へ向かいながら、街に落ちているごみを拾いました。タバコの吸殻、プラスチック容器、ビンのフタ…目を皿のようにして足元を見ながら歩いてみると、様々なごみが落ちていました。
「胆沢扇状地はとても大きく、宇宙からでもしっかりと見えるそうです」担当会員の佐々木さんのいろんな興味深いお話に、参加者の皆さんは耳を傾けていました。
宇宙遊学館へ到着
プラネタリウム番組「今日の星空」を鑑賞しました。
5月28日当日の日の入り時刻は午後6時50分頃、日の出時刻は午前4時30分頃です。
当日の夜(午後8時30分頃)に見える星空をプラネタリウムの番組で一足先に見てみました。「春の大曲線」や「春の大三角形」が見えるようです。
亀谷館長による講話
天体観測の視点から考える光害の話や宇宙についてのお話を聞くことが出来ました。
亀谷館長のお話の一部をご紹介
- 岩手県は星がキレイに見えるため”銀河県”とも呼ばれている。
- 人間が生活していく上で周囲が明るくなることはある程度仕方がないが、光を出す際は光の向きを下向きにする等、天体観測の影響が出ないようしてほしい。
- 光害を減らすことは星空を守るためのほか、省エネや観光、健康など得られるメリットも大きい。
- 天体観測における光害は地上の照明だけでなく、上空(人工衛星)からの光も原因の一つとなっている。ただ、上空からの光は避けられないため、光学望遠鏡で観測をする際にとても苦労する要因になっている。
- 光だけでなく、人工的に地上から出される電波も、電波望遠鏡で観測する際にとても苦労する要因になっている。
- 口径188センチの反射望遠鏡を持つ岡山天体物理観測所、現ハワイ観測所岡山分室がある岡山県では、照明よる光害問題についていち早く考えられていて、条例が制定されている自治体もある。
岩手県でも同じような条例が制定され、光害を減らす方向へと向かえばいいと思っている。
(注意)光害とは…照明の配置方法や配光が不適切で、景観や周囲環境への配慮が不十分なため起こる様々な影響。(光害について(補足)環境省ホームページより引用)
電波望遠鏡の前で記念撮影
ごみ袋と火ばさみを再び持って、ごみ拾いウォーキングを再開しました。帰り道は住宅街の中を通って水沢南地区センターを目指します。
水沢南地区センターへ到着
沢山のごみが集まりました。

拾った物の中にはリサイクル出来る資源物も多く含まれていました。拾ったプラスチックの容器から、マイクロプラスチック問題ついてみんなで考えました。
参加者の皆さんの力で私たちの街を美化することが出来ました。また、天体観測の妨げにもなる光害の実態等についても学ぶことが出来ました。
今後も、奥州めぐみネットでは様々なイベントが開催予定となっておりますので、興味のあるかたはぜひご参加下さい!
結果報告
参加者の皆さんで拾ったごみの総量は1,117グラムでした。(可燃ごみ約1,000グラム・不燃ごみ117グラム)
皆さんが集めたごみの一部と、家庭での正しい捨て方をご紹介します。
タバコの吸殻、焼き鳥の串、割りばし…可燃ごみ
マスク…可燃ごみ
(注意)小袋に入れて排出する
油の容器、ドレッシングの小袋…可燃ごみ
(注意)プラマークが付いているが、油分の汚れが落ちづらくリサイクルには向かないため
ビンのフタ(金属製)、欠けたガラス…不燃ごみ
(注意)ガラスは紙等で包んで「ガラス」と表記して排出する
栄養ドリンクのビン(茶色)…リサイクル(ビン類「茶色のビン」)
乳酸菌飲料の容器、ラムネ菓子の容器、ペットボトルのキャップ…リサイクル(プラスチック類「その他プラスチック」)
SDGs「持続可能な開発目標」
イベントを通して、以下のSDGsの目標について考えました
すべての人に健康と福祉を


健康維持のために約2キロメートルのコースの道のりを歩きました。
住み続けられるまちづくりを


道端に落ちているごみを拾って、私たちの街をきれいにしました。
つくる責任 つかう責任


拾ったごみを正しく分別して、適正に処理しました。きちんと分別、正しく処理する大切さを学びました。
陸の豊かさも守ろう


廃プラスチックが流れ着く海の魚を食べている私たち。不適正に処理された廃棄物が私たちを含む陸に住む生態系へ与える影響についてみんなで考えてみる機会になりました。
パートナーシップで目標を達成しよう


幅広い年齢層の交流で「つながり」を感じるによりイベントになりました。また、奥州宇宙遊学館の協力を得てイベントを実施することが出来ました。
この記事に関するお問い合わせ先
- みなさまのご意見をお聞かせください
-
更新日:2023年09月29日