【県立水沢工業高等学校 第2弾】「SDGsキーホルダーをつくろう!」助っ人登場!!

更新日:2023年09月29日

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地元の専門家の力を借りたい!

 市と奥州めぐみネットが行ったSDGs学習会で学んだ県立水沢工業高校機械科3年生の菊地さんをリーダーとするグループは、現在進めている「SDGsキーホルダー」の作成にあたり、より専門的な技術の指導や相談にのっていただくため、水沢鋳物工業協同組合のご協力をいただいて、奥州市の株式会社及富さんを訪問しました。

 現在進行中の「SDGsキーホルダー」の製作の中で、デザインを忠実に再現しつつ、子どもたちへの安全性など作品に求められる条件が見えてきたところで、その実現のため鋳物の専門家の指導をいただき、より高度な取り組みをすることとしました。

株式会社及富の訪問の様子

 令和4年6月17日、奥州市水沢羽田町の株式会社及富さんを訪問しました。

 株式会社及富さんは、なんと、1848年創業。奥州市が全国に誇る南部鉄器の老舗工房です。

 「地球の誕生から今日まで、人類の文明を支える主要な資源となってきた鉄を、将来孫の代まで世代を超えて残し活かす、サスティナブルなものづくりを進める職人集団です。」 (補足)株式会社及富 ホームページから抜粋

大きな鉄瓶が乗った門の中に広い駐車スペースがあり、その奥に白い壁と黒い屋根の和風の建物が建っている株式会社 及富の写真
青色の壁に設置された数段の木の棚に並ぶ、様々な種類の鉄瓶の写真

水工の皆さんが到着。早速、株式会社及富のデザイナー菊地海人さんから、株式会社及富さんの沿革や鋳物に関わる様々なお話を伺いつつ、工房をご案内いただきました。

テーブルや棚にたくさんの鉄瓶などが飾られたギャラリースペースの前に並んで立ち、菊地さんの話を聞いている、紺色の作業着を着た水沢工業高校のメンバーたちの写真
黒い壁の建物の外で、菊地さんの説明を受けている水沢工業高校のメンバーたちの写真

工房内では、実際にたくさんの職人の方が、作業中。

鋳造のダイナミックな製造工程が次々とテンポよく繰り広げられています!

長い柄のついた道具で、熱されて赤く溶けた鉄を、地面の砂型に流し込む職人の写真
大きな筒形の溶解炉の上部から炎が吹き出し、下部からは溶けた鉄が赤く流れ出ている様子と、そこで作業をしている職人たちの写真
たくさん並んだ型の中に、赤々と燃える鉄を流し込む職人の写真
鉄を流し込んだ型の隙間から炎が出ている様子の写真

この日はとてもいい天気!さらに工房内は炎と職人の方の熱気に満ちていますが、皆さん負けずに説明に聞き入っています!

工房の中で横一列に並び、菊地さんの説明を聞く水沢工業高校のメンバーたちの写真
たくさん並んだ型の中に立ち、菊地さんの説明を受けている、水沢工業高校のメンバーたちの写真

貴重な鋳物の「型」にも触れたり、研磨の工程などについても説明を受けました。

床に置かれた鋳物の型に触れながら、菊地さんの説明を受けている、水沢工業高校のメンバーたちの写真
研磨機が並ぶ工房の中で、横一列に並び、菊地さんの説明を受けている水沢工業高校のメンバーたちの写真

工房見学の後、事務所で「SDGsキーホルダー」の予定しているデザインを実際に見ていただきながら、工法の具体的なアドバイスをたくさんいただきました!

菊地さんから飛び出す具体的で高度かつ専門的な言葉を聞き漏らすまいと真剣です。

事務所のテーブルの席に座り、菊地さんからのアドバイスに聞き入る水沢工業高校のメンバーたちの写真
見本を手に取り具体的なアドバイスをする菊地さんと、真剣な様子でそれを聞いている水沢工業高校のメンバーの写真

鋳物の型の作り方としていろんな方法があることを教えてもらったほか、中には、最新技術として、3Dプリンターを使うという方法も教えていただきました。また、「作り手だけでは良いものは作り出せず、「作り手(技術)+設計の思想+デザイン+売り方+情報発信」という様々な工程の立場の人のコミュニケーションが非常に大事」という菊地さんのお話も心に響きました。

これから、水工の皆さんは、更にキーホルダーのデザインや製造方法などを、まさにコミュニケートしながら決めていくとのことです。

プロのデザイナーの工法に関わるお話を澱みなく理解している様子を見て、これからの展開が非常に楽しみになりました!

最後にパチリ!

事務所前で水沢工業高校のメンバーたちと菊地さんが並んだ記念写真

今回の活動とSDGs

【9 産業と技術革新の基盤をつくろう】

「9.産業と技術革新の基盤をつくろう」の文字と、L字型に置かれた3つの立方体の上にもう1つの立方体が置かれているイラストが描かれているSDGs目標9のアイコン

【9 先端技術を活用できるまちを目指そう[奥州市版SDGs]】

「先端技術を活用できるまちを目指そう」の文字と、ブラックホールとアンテナが描かれた奥州市版SDGs目標9のアイコン

 第一線で活躍する鋳物の専門家から、直接、伝統技術や先進技術を学び奥州市の伝統産業の持続可能性の向上に寄与しました。

【17 パートナーシップで目標を達成しよう】

「17.パートナーシップで目標を達成しよう」の文字と、5つの輪が重なって花の形のようになっているSDGs目標17のアイコン

【17 みんなが「つながる」まちづくり[奥州市版SDGs]】

「みんなが「つながる」まちづくり」の文字と、奥州市「協働のまちづ くり」シンボルマークが描かれた奥州市版SDGs目標17のアイコン

 水沢鋳物工業協同組合、株式会社及富のご協力をいただき目指す成果へのアプローチをより具体的に描くことができるようになりました。

環境学習や環境教育のサポートについて

 市や奥州めぐみネットでは、環境学習のサポートを行っています。市内の企業、団体、地域コミュニティ、学校など興味のある方は、市生活環境課環境係(0197-34-2340(直通))までお問い合わせください。

この記事に関するお問い合わせ先

生活環境課
〒023-8501
岩手県奥州市水沢大手町1-1
電話番号:0197-34-2340
ファックス:0197-51-2374
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