SDGs学習講座 in 岩谷堂高等学校
市は、令和4年12月13日(火曜日)、岩手県立岩谷堂高等学校大講義室にて『SDGs学習講座』を実施しました。講座には、1学年80名が参加。岩手県地球温暖化防止活動推進員であり奥州めぐみネットの会員でもある若生和江氏と花澤淳氏を講師として、SDGsについて学ぶ講演とSDGsカードゲームX(クロス)体験を実施しました。

講演 「住み続けたくなるまちを一緒につくる ~なにがあるの?なにができるの?を深ぼり~」
まずは、SDGsの概要について、若生氏がわかりやすく説明しました。
「私たちの暮らしは便利になりましたが、その一方で、地球温暖化や貧困・資源の枯渇などたくさんの課題を抱えています。今も、未来もみんながこの地球でずっとしあわせに暮らしていけるようにと世界中の人々が協力して取り組んでいこうと創られたのが『SDGs』=『持続可能な開発目標』です。
SDGsには17の目標があり、その目標の達成のためには、今世界で起きていることに一人一人が関心を持つことが大切で、考えるチカラ、つながるチカラ、創造するチカラが必要!」と語りました。
また、水沢商業高校の「アパレル廃棄問題×地域活性化」についての取り組みや、水沢工業高校のものづくりのスキルを活かした「SDGsキーホルダーづくり」など、市内の他校における取り組みも紹介。
「それぞれの高校の特性や興味のある事柄から、気になることを拾ってみては?」と語りました。
アクションカードゲームX(クロス)
次は、23班に分かれてSDGsゲーム体験です。
トレードオフカード(17の目標に対する課題を提示するカード)に対して、リソースカード(問題解決のための手段を提示するカード)を使って、どのように問題を解決すればよいか意見を出し合うものです。
講師の花澤氏より、若生氏の講演にあった「考える力」「他者との連携」「創造力」の3つを柱に、課題を我が事として考えるようにとのアドバイスがあり、生徒らは、各班に分かれ3つの課題に取り組みました。
生徒の皆さんはだいぶ緊張気味でしたが、全ての班でアイデアを発表することができました。
学習会の感想
生徒の皆さんから寄せられた感想の一部を紹介します。
- 大人の力では解決できない状況だと聞いて、環境問題など改めて危機感を持ちました。
- 身近なところから少しづつ地球規模で考えられるように生活を見直して、自分が出来ることから取り組んでいき、それが広まればよいと思います。何年後のことも見越した考えを持ち、今現在貧困で苦しんでいる方などのために出来ることを探して実行していきたいです。ゲームをした時のような発想が生かされていくのだと思います。
- 私たち若者の新しい発想や考えでこれからの未来を気づけていけたらよいと思いました。
- SDGsの視点から自分たちは何をすればよいのか、何を考えれば良いのかを知ることが出来ました。考える・つながる・創造する力を大切にし、自分には関係ないと思わず、地域から世界へとつなげていきたいです。行動をおこして、周りにSDGsの考えを広げていきたいです。
- SDGsについては、一人でやるのではなく、みんなが少しずつ出来ることをうやることで解決されていくことが分かった。
岩谷堂高校では、今回の学習内容を来年度の探求学習につなげていく予定とのこと。
生徒さんたちは、これからどのように取り組みを展開していくでしょうか。見守りつつ、市もできることを一緒に活動していきたいと思います。
奥州市と奥州めぐみネットは、SDGsに取り組む皆さんを応援します。
学習会開催についてのご相談は、奥州市生活環境課(0197-34-2340)までお寄せください。
SDGsとは??
SDGs:Sustainable Development Goals
日本語で、持続可能な開発目標と訳されています。2015年9月国連サミットで採択されました。国際社会全体の普遍的な目標です。
2030年までに全世界が世の中で起きている貧困や飢餓、エネルギー、気候変動などの問題を解決し、未来の子どもたちや地球そのものが安心で住みよい環境づくりを目指すため、17のゴールと169のターゲットが設定されました。
<外務省>JAPAN SDGs Action Platform<外部リンク>


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更新日:2023年09月29日