11月イベント「田んぼで探そう! ”冬越しの生きもの”」を開催しました!

更新日:2023年09月29日

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 令和4年11月5日、奥州めぐみネットのイベント「田んぼで探そう!“冬越しの生きもの”」を実施しました。当日の様子をお知らせします。

乾燥した土に根本だけ残っている稲の間から新たな緑色の草が生えており、周辺でイベント参加者の方々が生き物を探している写真

会場となった、奥州市江刺愛宕にある自然栽培の田んぼです。

夏はあんなに生命で満ち溢れていたのに、朝夕すっかり寒くなり、バッタの姿すらも見かけなくなりました。

田んぼにいた生きものたちは、いったいどこへ? 稲刈り後の田んぼで、土を掘って見てみることにしました。

稲刈り後の田んぼの中央寄りに、たくさんの藁が集められている写真

集合時間になり、参加者が続々と集まってきました。今日は講師やスタッフも含めて総勢27名。

講師の小沢宗(おざわつかさ)さんは、奥州めぐみネットの副代表です。また、環境学習に欠かせない県の環境アドバイザーで生き物にとっても詳しいのです。

講師の小沢宗さんを中心に、虫取り網を持った子どもたちや、動きやすい服装をしたイベント参加者の方々が集まっている写真
明るめの茶色の帽子を被りヘッドセットマイクを付け、蛍光の緑色のビブスを着ている講師の小沢宗さんの写真

会場となる田んぼへは、同じく自然栽培のリンゴ畑を抜けていきます。

自然栽培で育てている最中のリンゴ畑の端を歩いているイベント参加者の方々の写真
講師の小沢宗さんを先頭に、会場の田んぼへ列を作って向っている参加者の方々の写真

生きもの探しがスタート! 思い思いの場所で、大人も子ども、穴掘りに夢中です。

つみ藁の下が怪しい?それとも畦畔の側?もっと深い場所にいるのかな?

指揮を取るイベント関係者の方々と、田んぼの土を掘ったり生きものを探している参加者の方々の写真
田んぼの土を軍手を付けて手で掘っている2人の子どもの写真
田んぼの土をスコップを使いしゃがんで掘っている3人の親子の写真
田んぼの土を掘っている2人の子どもと、立って見守っている男性と女性の写真
大きなスコップを一緒に持って田んぼの土を掘ろうとしている2人の親子と、傍にいる2人の子どもの写真
田んぼに掘った穴を見つめている2人の子どもと、2人の大人、中腰になって生きものを探しているイベント関係者の方の写真
スコップを左手に持ち、土の塊を右手で持とうとしている男の子の写真

コオイムシ、みーつけた! 球根みたいなものは、雑草のクログワイの塊茎だそうです。

田んぼの中から見つけ出し、スコップの上に乗せたコオイムシの写真
田んぼの中から見つけ出し、白い軍手をした手に乗せたクログワイの塊茎の写真

ちいちゃな虫さん、良く見つけたね!

田んぼの中から見つけ出し、水色の軍手をした手に乗せた小さな黒い虫の写真

田んぼに穴を発見し、堀り進めていったら、

田んぼに小さな穴が開いている写真

でた! ザリガニです。冬眠しようとしてたのかな。

田んぼにある穴の中に、泥にまみれたザリガニが潜んでいる写真

何やら人だかり。そーっとそーっと掘り上げています

イベント関係者の方々や参加者の方々が集まり、しゃがんで作業している方の様子に注目している写真
田んぼの中から見つけた小さな生きものを手に乗せている男性と、注目している2人の子どもの写真

丸々としたドジョウ!穴の中には小さなドジョウもいました。講師も、ドジョウが見つかってびっくり。

男性の手の上に乗せられた小さなドジョウの写真

続いて、用水路でも探してみよう!何かいるかな?

用水路で生きもの探しをしているイベント関係者の方々と参加者の方々の写真
用水路に生きものがいないか一生懸命探している子どもたちと、サポートをするイベント関係者の方々の写真

いました、いました、ドジョウ、タイワンシジミ、ザリガニ。あとはヒメゲンゴロウかな?

ペットボトルで作った手作りの入れ物にドジョウ、タイワンシジミ、ザリガニ、ヒメゲンゴロウが入っている写真

生きものを持ち寄って、みんなで観察です。水路にはヤゴもいました!逃げちゃったけれど、田んぼの土の中には大きなトノサマガエルもいたそう。

捕まえた生きものを持ち寄ってたくさんの子どもたちと参加者の方々、イベント関係者の方々が一緒に観察している写真
捕まえた生きものが入れられた小さな水槽が一か所に集められ、男性がのぞき込んでいる写真

参加者からは、

  • 冬にはいないと思っていた虫をたくさん捕まえられて、子どもも楽しんでいました。
  • 田んぼの土の中にどじょうやザリガニがいるとは思わず驚いた。(お子さんの字で:きょうはざりがにをみつけてうれしかった)
  • 無農薬の田の辺りにはいろんな生物がいるのだと再認識しました。
  • ゲンゴロウやヤゴなどかっこよかったです。
  • 時間が短い。またリベンジしたい。

など、大人だけでなくお子さんたちからも感想が寄せられました。

『環境』について学ぶには、本や図鑑、インターネットでの検索など、様々な学習ツールがありますが、“におい”“感触”“新鮮な驚き”“命との交流”などを伴う実体験には、代えがたい感動があります。

奥州めぐみネットでは、これからも環境について学ぶ機会として、各種イベントを実施していきます!

イベントを通して、以下のSDGsの目標について考えました

質の高い教育をみんなに

「4.質の高い教育をみんなに」の文字と、開かれた本と鉛筆が描かれているSDGs目標4のアイコン
「自由に学べる環境をみんなに」の文字と、本棚に本が並べられている奥州市版SDGs目標4のアイコン

生きものの居場所を推測しながら自分たちの手で田んぼを掘り返し、生きものを探しあてました。

つくる責任、つかう責任

「12.つくる責任つかう責任」の文字と、無限大のマーク中央の一部が矢印になっているSDGs目標12のアイコン
「丸ごと余さず使うまちづくり」の文字と、4本の矢印で四角が書かれその中に奥州市の市章が描かれた奥州市版SDGs目標12のアイコン

自然栽培の水田の自然の豊かさを知り、農薬の使用や生態系の保全について考える機会となりました。

陸の豊かさも守ろう

「15.陸の豊かさも守ろう」の文字と、1本の木の横を3羽の鳥が飛んでいるSDGs目標15のアイコン
「豊かな森を守ろう」の文字と、広葉樹と針葉樹が並んでいるイラストが描かれた奥州市版SDGs目標15のアイコン

身近な野生動植物について理解を深め、奥州市の自然のあり方、生きものとの共存について考えました。

パートナーシップで目標を達成しよう

「17.パートナーシップで目標を達成しよう」の文字と、5つの輪が重なって花の形のようになっているSDGs目標17のアイコン
「みんなが「つながる」まちづくり」の文字と、奥州市「協働のまちづ くり」シンボルマークが描かれた奥州市版SDGs目標17のアイコン

虫が苦手な大人も、大人顔負けの虫博士も、参加者みんなで一緒になって、楽しく学ぶことができました。

また、地元の八日市幼稚園さんには、駐車場やトイレの利用でお世話になりました。ありがとうございました!

お問い合わせ先

 奥州市環境市民会議「奥州めぐみネット」事務局(奥州市市民環境部生活環境課)

 電話番号:0197-34-2340

この記事に関するお問い合わせ先

生活環境課 環境係
〒023-8501
岩手県奥州市水沢大手町1-1
電話番号:0197-34-2340
ファックス:0197-51-2374
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