高野長英旧宅(国史跡)
幕末の蘭学者・医師の高野長英が江戸に旅立つまでの一時期を過ごした家屋です。江戸時代の平屋から明治9(1876)年の改修で二階が上げられ、明り取りや欄間、縁手すりなどに明治時代の粋な意匠が見られます。当時としては大変貴重な手漉きガラスは今も西縁にその姿を確認することができます。
西側表庭に面する長英の居室であった上座敷(長英の間)と次座敷、西縁は当時のまま保存されていますが、屋根その他は改修によって長英が過ごした頃から様変わりしている可能性もあると考えられます。
旧宅増築建物として渡り廊下でつながる古稀庵は、昭和6(1931)年に高野家14代目 高野長経が父 長運の古稀を祝い増築した部分で、建物内意匠と庭がセットになった趣味的な建物になります。
通常非公開ですが、毎年日高火防祭の本祭日と、長英の生誕日(5月5日)に合わせたゴールデンウィーク期間中は特別公開をしています。
一般の見学申し込みは5名以上から受け付けております。詳しくは利用案内をご覧ください。
国指定史跡(指定日:昭和8(1933)年4月13日)
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更新日:2023年09月29日