絵物語 (9)台湾・満鉄時代

更新日:2023年09月29日

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後藤新平が椅子に座っており、着物を着た和子夫人が机の引き出しを開けて、お金が入っているのを見つけた様子が描かれたイラスト

 (絵:及川哲夫/文:『後藤新平小伝』等からの抜粋)

 新平は台湾の阿片政策に関する建言書を政府に提出して採用され、それをきっかけに台湾の民政長官に就任しました。

 ある日、和子夫人が引き出しを開けて「あら、こんな所に現金が300円ありますよ。」と不審に思ってたずねたところ、新平は「それは免職になった時使う金だ。それだけは残しておいてくれ。」と平然としていたそうです。いかにも新平らしい心構えだと言えます。

 そうして8年間、新平は台湾の建設のために一生懸命働きました。この台湾での功績が認められて新平は男爵となりました。

 その後、南満州鉄道株式会社の初代総裁に抜擢され、鉄道の広軌化を始めとした都市開発を積極的に進めました。

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