絵物語 (8)陸軍検疫所

更新日:2023年09月29日

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検疫所の建物が6棟建っており軍服を着た男性と口髭を生やした後藤新平が検疫所を指差しながら話をしているイラスト

 (絵:及川哲夫/文:『後藤新平小伝』等からの抜粋)

 浪人生活の後、陸軍検疫部に入った新平は、わずか2ヶ月という短期間で総建坪22,660坪、401棟の検疫所を見事に完成させました。検疫所建設の前後4ヶ月は、朝7時から晩9時まで椅子に腰を下ろした事はなかったといいます。

 なお、日清戦争後の検疫では、消毒した艦船は687隻、総人員232,346人、その中伝染病総患者数1,994人、死者639人でした。これについて、当時のドイツ皇帝は、「この方面では世界一と自信をもっていたが、この似島(にのしま)の検疫所には負けた」と舌を巻いたそうです。

 新平はこの事業の成功で内外から絶賛され、再び内務省衛生局長に就任しました。

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