絵物語 (15)逝去

(絵:及川哲夫/文:『後藤新平小伝』等からの抜粋)
医学会出席のため夜行列車で岡山へ向かっていた新平は、その車中で三度目の脳溢血を起こしました。秘書が途中の駅で下ろそうとすると、「岡山」と言って車窓にしがみついていたということです。
そして昭和4年4月13日の朝5時30分、京都府立病院で手当ての甲斐もなく71歳で逝去されました。
時に病院の窓には桜花が舞っていたということです。
墓は遺言に従って青山墓地に設けられましたが、郷里の奥州市水沢では、吉小路の旧宅を墓代りとして大切に保存しています。
法名は「天真院殿祥山棲霞大居士」。今も偉業を讃える人々で、お墓には香華が絶えないとのことです。
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更新日:2023年09月29日