平成19年第2回定例会 競馬事業調査特別委員会中間調査報告書

更新日:2023年09月29日

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競馬事業調査特別委員会中間調査報告書

平成19年6月22日提出

 昨今の全国の地方競馬を取り巻く状況は、非常に厳しいものがあり、平成17年度では全国の地方競馬主催者すべてにおいて、その構成団体に対して配分金を交付できない状況になっております。地方競馬は、本来、地方自治体に財政貢献すべきものであるにもかかわらず、逆に地方自治体からの支援に依存せざるを得ない主催者も多く、近年、廃止も相次いでいる状況にあります。

 このような中、岩手競馬についても、その例に漏れず、発売額が年々減少し、平成12年度からは毎年度多額の赤字が発生し、累積債務が増大し、経営が非常に危機的状況となってまいりました。 そこで、当奥州市議会としては、競馬事業を調査検討するため、平成18年5月11日に議長を除く議員全員による競馬事業調査特別委員会を設置し、各般にわたり調査検討を進めてきたところです。

 その調査経過については以下のとおりであります。

  • 平成18年5月22日
     市長等執行当局のほか岩手県競馬組合の常勤副管理者等の出席を求め、岩手県競馬組合改革(改訂)実行計画の進捗状況について調査を行った。
  • 平成18年6月7日
     市長等執行当局のほか岩手県競馬組合の常勤副管理者等の出席を求め、岩手県競馬組合の現状について調査を行った。
  • 平成18年7月1日
     盛岡市議会競馬対策特別委員会13名を招き、特別委員会幹事を中心とした委員等14名で意見交換会を開催した。
  • 平成18年7月14日
     市長等執行当局の出席を求め、競馬事業に対する市長の姿勢等について調査を行った。
  • 平成18年7月16日
     特別委員会幹事を中心とした委員20名で盛岡市議会を訪問し盛岡市議会競馬対策特別委員会11名との意見交換会を行い、併せて盛岡競馬場を視察調査した。
  • 平成18年7月18日
     7月16日に行った盛岡市議会との意見交換会等の報告を行った。
  • 平成18年7月26日
     盛岡市議会との連名で「岩手競馬の運営に対する要望書」を岩手県競馬組合管理者である岩手県知事へ提出することについて決定した。
  • 平成18年7月27日
     市長等執行当局のほか岩手県競馬組合の常勤副管理者等の出席を求め、まちなか場外馬券発売所設置について調査を行い、また、盛岡市議会との連名で「岩手競馬の運営に対する要望書」を岩手県競馬組合管理者である岩手県知事に提出した。
  • 平成18年9月11日
     市長等執行当局の出席を求め、9月1日開催の岩手県競馬組合議会の内容調査を行い、「岩手競馬の運営に対する要望書」に対する回答書の内容について確認した。
  • 平成18年10月4日
     地元選出の岩手県議会議員4名を招き、懇談会を開催し、競馬事業に対する県議会での様子等について把握した。
  • 平成18年10月31日
     市長等執行当局のほか岩手県競馬組合の事務局長等の出席を求め、10月27日開催の岩手県競馬組合臨時議会の内容調査等を行った。また、調教師、騎手、厩務員等競馬関係者を招き、現場から見た競馬の現状や課題などについて把握した。
  • 平成18年11月21日
     市長等執行当局のほか岩手県競馬組合の常勤副管理者等の出席を求め、「新しい岩手県競馬組合改革計画」についての内容調査を行い、併せて幹事等による総務省、農林水産省等中央への要請行動の実施について決定した。
  • 平成18年11月29日及び30日
     正副議長、正副委員長及び幹事で総務省、農林水産省、日本中央競馬会及び地方全国競馬協会へ岩手競馬に対する財政支援を盛込んだ要望書を提出し、地元国会議員などへも要請行動を行った。併せて特別区競馬組合で行っている大井競馬場を視察し、その運営状況等について調査を行った。
  • 平成18年12月19日
     11月29日及び30日に行った中央要請行動の状況報告等を行った。
  • 平成18年12月22日
     盛岡市議会において、盛岡市議会及び奥州市議会の正副議長、競馬正副特別委員長による懇談会を行った。
  • 平成19年1月16日
     岩手銀行等金融機関への競馬事業への財政支援を求め要請行動を行うことについて決定した。
  • 平成19年1月29日
     正副議長及び正副委員長で岩手銀行に対し、競馬事業への財政支援を求めた「岩手競馬問題に係る要望書」を提出した。
  • 平成19年2月2日
     市長等執行当局の出席を求め、「新しい岩手県競馬組合改革計画」に係る融資スキームに対する市長の考え方を調査し、併せて公営企業金融公庫への要請行動を行うことについて決定した。
  • 平成19年2月8日及び9日
     正副議長及び正副委員長で公営企業金融公庫に対し、競馬事業への財政支援を求めた「岩手競馬問題に係る要望書」を提出し、地元国会議員などへも要請行動を行った。
  • 平成19年2月16日
     市長等執行当局のほか岩手県競馬組合の事務局長等の出席を求め、2月13日開催の岩手県競馬組合議会の提出議案の内容と岩手銀行への念書問題について調査を行った。
  • 平成19年3月14日
     「新しい岩手県競馬組合改革計画」に係る融資関連議案の付託を受け、賛成多数で原案可決すべきと決定した。
  • 平成19年3月16日
     融資関連議案について、岩手県議会において否決されたことを受け、競馬組合管理者である岩手県知事が直ちに廃止し、事業停止すると表明したことから、慎重に対応するよう「岩手競馬の今後のあり方について慎重な対応を求める意見書」を可決し、岩手県知事及び岩手県競馬組合に対し提出した。
  • 平成19年3月28日
     競馬の存続が決定したもののさらに調査が必要として議会閉会中の調査を確認した

(そのほか、平成18年9月1日、9月16日、10月27日、11月20日、平成19年1月13日、1月21日、2月21日、3月17日及び3月20日に幹事等委員により岩手県競馬組合議会の傍聴を行った。)

 このように、当特別委員会では、執行当局のほか競馬組合常勤副管理者などから説明を聞くなど、多くの委員会を開催したほか、岩手県競馬組合議会の傍聴を行い、岩手競馬の施設視察や調教師や騎手など競馬関係者との懇談会を開催し、現場から見た競馬の現状や課題なども把握してきました。加えて、盛岡市議会競馬対策特別委員会との意見交換会を行い、競馬組合管理者あてに要望書を提出するなど、共同で岩手競馬事業に対する提言も行ってまいりました。

 また、競馬の制度的な抜本的改善も必要と考え、総務省、農林水産省、日本中央競馬会及び地方全国競馬協会へ岩手競馬に対する財政支援を盛込んだ要望書を提出し、併せて地元国会議員などへも要請行動を行いました。

 さらに、窮迫した競馬組合への財政支援を求め、指定金融機関であり多額の借入先でもある岩手銀行、そして同じく多額の借入先である公営企業金融公庫へも要請行動を行ってまいりました。

 一方、岩手県競馬組合においても、経営状態を改善するため、様々方策を講じ、昨年11月には、収支均衡を条件とする存廃基準や岩手県、盛岡市及び奥州市の構成団体からの融資を盛り込んだ「新しい岩手県競馬組合改革計画」を示し、まさに退路を断って競馬事業存続に向けて最善の努力をするという考えを打ち出しました。

 この計画の融資関連議案については、平成19年3月15日に盛岡市議会及び奥州市議会においては可決されましたが、岩手県議会において否決されたものの、盛岡市及び奥州市の融資積み増しを行うとした融資議案が同年3月19日岩手県議会において可決し、現在に至っております。

 しかしながら、19年度のこれまでの経営状況は、「新しい岩手県競馬組合改革計画」の当初計画を6%も下回る売り上げになるなど、経費の面での見直しを余儀なくされ、非常に厳しいものとなっており、当特別委員会も引続き調査体制を継続して市民に対する説明責任を果たしていく必要性を強く感じているところであります。

 市民各位には、これまでの当特別委員会の活動についてのご理解を賜りますとともに、今後も一層のご協力を賜りますようお願い申し上げ、中間報告といたします。

この記事に関するお問い合わせ先

議会事務局 議事調査係
〒023-8501
岩手県奥州市水沢大手町1-1
電話番号:0197-34-1575
ファックス:0197-23-8199
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