平安時代の伝統が息づく南部鉄器工場へ潜入。思った以上にアツかった!

更新日:2025年10月29日

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こんにちは。奥州市のふるさと納税担当です♪

 

日ごとに秋の深まりを感じる今日この頃。

朝夕の冷え込みが身に染みるようになってきました。

 

今回はそんな季節にぴったりのあたたかさを届ける、南部鉄器の工場見学をご紹介!

 

お邪魔したのは及源鋳造株式会社の南部鉄器工場。

奥州市水沢羽田町に工場を構える及源鋳造は、なんと創業173年。昔からの伝統的な技法は守りつつ、デザイン性・機能性を備えた現代的プロダクトが特徴。

工場街は異空間でかっこいい!

工場街

及源鋳造では南部鉄器工場見学を無料で行っています。

事前のご予約でどなたでも見学可能。見学時間は約20分程度です。

詳細はメールの最後をチェックしてください!

 

担当いただいたのは、

及源鋳造株式会社の【嶋田 純子さん】、【遠藤 敬蔵工場長】です。

嶋田さんと工場長

帽子を被って、工場内へいざ出陣!

(おうしゅうたろうも帽子を被りご満悦)

おうしゅうたろう工場見学

~南部鉄器が出来るまで~

 

こちらが原料となる鉄!

鉄

1.砂練り(鋳型を作る砂を練る)

 

2.造型(砂で型を作る)

砂で型を作ります。中子は鉄瓶や急須の中の空洞を作るための型です。

中子

3.注湯(砂型に鉄を流し込む)

注湯

温度はなんと約1,500℃!

 

★豆知識★

及源鋳造「OIGEN」のロゴマークは、鉄を流し込む入口であり、満杯を知らせてくれ出口でもある穴、「湯口」をモチーフとされています。

及源マーク

4.砂落とし(砂型を壊す)

砂型と中子(鉄瓶内部の空間を作る型)を壊して鉄器を取り出します。

 

5.表面加工(ショットブラスト)

鉄製の小玉を鉄器の表面に噴射することで、砂などを綺麗に落とします。

グラインダー

6.バリ取り(グラインダー)

砂型から鉄がはみ出た部分「バリ」を削ります。

グラインダー仕上

7.釜焼き(鉄瓶を高温で焼く)

焼くことにより酸化皮膜(黒サビ)が形成され、鉄と空気が直接触れることを防ぎ、サビにくくします。

素焼き

その後、一つ一つ木槌でたたいて、割れの確認検査をします。

こちらは実際に体験出来ます!

 

いつの間にか1周が終わり、工場見学は終了◎

奥州市の伝統を守り続ける現場を直接見ることが出来、貴重な体験をさせてもらいました。

 

工場内は火を取り扱うため、暑いと感じる場所が多くありました。

今は秋に近づき涼しくなってきていますが、夏場は更に暑くなります。職人さんには、体調に気を付けて南部鉄器を作り続けて欲しいです。

工場見学

工場見学の後は、実際の製品を手に取って購入が出来るファクトリーショップへ。

作る過程を見た後の南部鉄器製品は、更に輝いて見えました…!

ファクトリーショップ

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