定例記者会見(令和5年1月11日)
市長あいさつ
本年もよろしくお願いいたします。年末年始各メディアでも新年の抱負として強調させていただいたのは「奥州市の未来の羅針盤づくり」ということでしたので、その背景にある国及び政府の注目すべき三つの動きについて説明します。
まず一つは異次元の少子化対策です。4月にこども政策の司令塔になるこども家庭庁が発足し、各省庁が集まる会議が今度開かれ、こども施策を中心に省庁横断的な動きが加速するのではないかとみています。
二つ目としては、デジタル庁です。若手官僚らがキャッチフレーズとしている「アナログからアジャイル(機動的)へ」という動きがあります。お役所仕事を再びデザインしようという目的で、彼らの産官学のネットワークを使って、医療やスマートシティの分野で新たな社会機関や仕組みづくりを提言する動きが盛んになっています。その中でも注目しているのはオーストラリアやイギリスですでに始まっているデジタルマーケットプレイス方式です。ネット通販で購入するような形で、色々なところの施策を各自治体が自分たちに合ったものを選べる仕組みづくりが進んでいます。これは遠い未来の話ではなく、今年のG7の技術部会で報告するという意気込みでやっている内容です。例えば奥州市だと長野県伊那市の遠隔医療システムを参考にしているのですが、そういうものがすぐに入手できる選択肢が広がる動きが始まっていることに注目しております。
三つ目は12月27日に発表された農水省の食料安全強化政策大綱です。ロシアのウクライナ侵攻以来深刻になっている食糧安全保障に関して「食料安全保障強化のための対策」「スマート農業の成長・産業化」「農産物の輸出促進」「農林水産業のグリーン化」の四つの領域で目標値を定めて発表したことに意義があると思っています。この背景には、農業人口の縮小とともに補助金制度の見直しが図られています。去年水田利用の直接交付金制度の見直しについても議論されましたが、日本の農業法人は考えなくてはいけない時期にきています。例えば西日本ですと、補助金制度を利用して補助金に頼らない農業を模索しはじめています。補助金依存型農業の環境は今後も厳しくなるだろうと予測した上で動く必要があると思っています。
総じて今後の奥州市の施策においても、このような流れを注視しながら進めることが非常に重要だということで、未来羅針盤課の仕事は重要になると思っています。
発表項目
令和4年度市政懇談会の開催について
市政における重要課題等について、市長が直接、市民等に説明し、意見等を聴き取る機会を設けるため、次のとおり市政懇談会を開催します。
懇談テーマ
「地域医療奥州市モデルの機能と新病院の役割について」
開催日時等
日時 |
会場 |
---|---|
令和5年1月18日(水曜日)18時30分~20時 |
水沢地区センター第1・2会議室 |
令和5年1月20日(金曜日)18時30分~20時 |
水沢地区センター第1・2会議室 |
令和5年1月23日(月曜日)18時30分~20時 |
江刺総合支所多目的ホール |
令和5年1月24日(火曜日)18時30分~20時 |
衣川地区センター多目的ホール |
令和5年1月30日(月曜日)18時30分~20時 |
胆沢総合支所大会議室 |
令和5年1月31日(火曜日)18時30分~20時 |
前沢総合支所401大会議室 |
懇談会の進め方
懇談会の所要時間は全体で90分以内とします。
時間配分は、懇談テーマの説明から質疑応答までを含め、60分以内とし、自由懇談として市政全般について、広く自由に発言いただける場面を設けます。
なお、市民からの質問、意見等いただいた内容で、当日回答できない場合は、後日、関係課等を通じて回答します。
問い合わせ先
奥州市総務企画部都市プロモーション課(電話:0197-34-2116)
AIチャットボットの運用開始
市公式ホームページ上で、市役所へのさまざまな問い合わせに自動で回答する、AIチャットボット(注釈)運用を開始しました。
パソコン、スマートフォン、タブレットなどから24時間いつでも利用でき、市民の利便性の向上及び業務効率化につなげるものです。
- (注釈)AI…人工知能
- (注釈)AIチャットボット… コンピュータが問題とその答えを使って学習し、データに潜むパターンを見つける技術(機械学習)を活用し、会話内のキーワードから自動的に質問と回答を類推するもの
運用開始日
令和5年1月11日(水曜日)
利用方法
インターネットにつながる環境で、パソコン、スマートフォン、タブレットなどで市公式ホームページを表示して、右下に配置したAIチャットボットのアイコンをクリックし、問い合わせ内容を入力すると、適切な回答を自動で返信します。
AIチャットボットの利用方法 (PDFファイル: 861.4KB)
問い合わせ対象分野
子育て、健康、福祉、医療、介護、戸籍、住民票、税金、ごみ、新型コロナワクチン接種など、市役所での手続や制度に関する問い合わせ全般に対応しています。
特長
- AIで利用者の質問の傾向を学習し、利用傾向に合わせて、キーワードなどを元に適切な回答につなげます。
- 質問に答えられなかった内容をAIで分析し、修正すべき質問、登録すべきキーワード、修正すべき回答が推奨されるので、それを基にFAQの改善につなげることが可能です。
問い合わせ先
奥州市総務企画部デジタル戦略室(電話:0197-34-2194)
質問:市長からAIチャットボット運用に関しての期待感、所感があればお聞かせください。
回答:まずは市公式アプリ「ぽちっと奥州」を広めてスマートフォンで使える環境を味わってもらうことが一番だと思っています。その上でAIチャットボットが質問に答えられ、さらには音声入力など徐々にレベルを上げていき利便性を実感してもらいたいです。
質問:県内の他の自治体の利用状況はわかりますか?
回答:ホームページで確認したところ、AI搭載型のチャットボットは県内初となります。
奥州市と公益社団法人日本カヌー連盟との連携協定締結式について
奥州いさわカヌー競技場が令和4年11月21日付けでJOC認定競技別強化センターに認定されました。これを機に公益社団法人日本カヌー連盟と地域の活性化とスポーツの振興を図ることを目的とした連携協定を締結いたします。今後、公益社団法人日本カヌー連盟と一体となってカヌーのまちづくりを推進してまいります。
締結式
- 日時 令和5年1月17日(火曜日) 10時~
- 会場 本庁3階 講堂
- 出席者 日本カヌー連盟 会長 成田 昌憲(しょうけん) 氏
問い合わせ先
奥州市協働まちづくり部生涯学習スポーツ課(電話:0197-34-2498)
未来のトップアスリート育成事業「栗原恵さんバレーボール教室&スペシャル講座!」の開催について
市では包括連携協定を締結しているデサントジャパン株式会社との連携項目に基づき、未来のトップアスリート育成事業の一環として「栗原恵さんバレーボール教室&スペシャル講座!」を開催いたします。
バレーボール元日本代表の栗原恵さんを講師としてレクリエーションやバレーボールに親子で取り組んでいただきます。
この教室の参加者を次のとおり募集いたします。
日程
- 日時 令和5年3月5日(日曜日) 10時30分~12時30分
- 会場 江刺中央体育館 奥州市江刺杉ノ町9-1
- 対象 小学1年生~3年生
親子30組(60名) (注意)応募多数の場合は抽選となります。 - 講師 栗原恵さんほか
- 内容 レクリエーション、バレーボール教室、講演
- 参加費 無料
- 申込 下記リンク「未来のトップアスリート育成事業 参加申込書」からの申し込みです。
2月16日(木曜日)10時まで - 持ち物 動きやすい服装(ジーパン、スカートNG)とし、タオル、室内用シューズ、飲み物持参
問い合わせ先
奥州市体育協会(電話:0197-23-2517)
自由懇談
質問:衣川荘の改修工事の進捗状況を伺います。
回答:現在は第一期の工事で、すでに屋根と外壁の工事に着手しています。一部周辺施設の解体を含めた外側の部分の改修工事を行っているようです。春先以降に第二期ということで内装の工事に着手すると伺っています。
質問:衣川荘改修工事に関連して、市内の業者の利用率がかなり低いため、もう少し使ってほしいという声があると聞いています。建物を無償譲渡し補助金も入れている事業なので、市として何らかの働きかけを行うのかお聞かせください。
回答:民間譲渡は契約をベースにした取引となっていますので、契約に入っていないものについて市は指示できない立場にあります。
昨年11月25日の全員協議会で衣川荘の評価を議会に報告したところ、議員の方からも指摘がありました。あくまでも民民という中で、市としては母体の永森商事さん、あるいは請負契約を担った一関の業者さんには協議の際に市内業者への発注について配慮のお願いはしました。一部市内業者への発注はあったと聞いています。市としては折りをみてお願いをしたいと考えていますが、改めて文書等で申し入れることは差し控えたいと思います。
質問:市政懇談会の今回のテーマは地域医療の奥州市モデルですが、内容つぶさにするのは予定どおり来週の全員協議会でよろしいでしょうか。
回答:そうなります。全員協議会と医療懇話会を同日に行いますので、そこで明らかにした内容を示したいと思っています。
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更新日:2023年09月29日