定例記者会見(令和7年5月12日)

更新日:2025年05月12日

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市長あいさつ

奥州市に春の訪れを告げる「奥州三大春祭り」が終了し、今度は初夏の訪れを告げる「いわて奥州きらめきマラソン」が5月18日に開催される予定です。

5月中旬になり、例年ですと、ここから岩手県市長会として各省庁への要望活動が行われたり、地元出身の国会議員の方々よる要望活動が盛んに行われたりしますが、今年は自民党が少数与党になったことや、参院選が近いこともあって、調整が難航しているようです。我々としては、市が予算化した事業やプロジェクトを計画通り進めること、中期的な計画の精査を進めることに重点を置いて活動していきたいと思います。

今回の記者会見の発表項目の中で未来羅針盤プロジェクトの進捗報告に関する情報提供も予定されておりますので、今後とも市の事業運営にご注目いただければと思います。

発表項目

1、令和7年国勢調査奥州市実施本部の設置及び調査員の募集について

令和7年国勢調査の実施にあたり、「令和7年国勢調査奥州市実施本部」を設置し、実施に向けた体制整備と市民への周知を行うことで、着実な調査につなげます。また、国勢調査はインターネットによるオンライン回答が可能となっておりますので、できるだけ多くの方にオンラインでの回答をしていただけるよう周知宣伝に努めてまいります。一方で、調査票の配布やオンライン回答が難しいと想定される高齢者世帯などへの対応にも多くのマンパワーが必要な調査となっており、調査員が不足しておりますことから、是非とも皆様のご協力をお願いいたします。

令和7年国勢調査奥州市実施本部の設置及び調査員の募集について(PDFファイル:131.3KB)

 

2、令和7年度奥州市未来羅針盤プロジェクト出張懇談会の開催について

羅針盤プロジェクト室員が、市民等の集会や会合等に出向いて奥州市未来羅針盤図について説明し、意見交換を行うことで、未来羅針盤プロジェクトの見える化を推進し、市民等の理解や連帯感を醸成することを目的とするものです。基本的には、こちらから説明した上で意見交換という形を考えておりますが、相手方の要望に応じて、講演形式や授業形式にするなど、柔軟に対応させていただきます。

令和7年度奥州市未来羅針盤プロジェクト出張懇談会の開催について(PDFファイル:302KB)

 

3、男女共同参画講演会の開催について

奥州市男女共同参画講演会を開催します。内容は、「多様な性・LGBTQ+について」です。6月は県の男女共同参画推進月間であり、国の男女共同参画推進週間にもあたることから開催するものです。当日は商人まつりが開催される予定ですので、そちらに参加している方々にもお声がけし、広く参加者を募りたいと考えています。

男女共同参画講演会の開催について(PDFファイル:220.2KB)

 

4、産後ケア事業の拡充について

産婦に対して心のケアや育児指導を行うことで、安心して子育てができるよう支援することを目的に産後ケア事業を開催します。事業の拡充策として、日帰りケアの受け入れ枠拡大と、一時預かり利用料助成事業を4月から開始しております。温泉施設を活用した日帰りケアについては、6月から開始を予定しており、5月末には日帰りケア公開リハーサルを実施する予定です。

産後ケア事業の拡充について(PDFファイル:243.3KB)

 

5、令和7年度第1回パパサロンの開催について

子育て中の男性やパートナーが出産を控える男性を対象に、子育ての悩みを共有し情報交換ができる場を提供することで、父親の子育てに対する不安や悩みの軽減をはかることを目的として、座談会形式のパパサロンを開催します。パートナーが妊娠中の男性、1歳未満の乳児の父親が対象となっており、市内在住または市内勤務の方であれば参加可能です。

令和7年度第1回パパサロンの開催について(PDFファイル:706.5KB)

 

6、新医療センター整備基本計画(案)に対するパブリックコメントの実施について

4月に開催した市民説明会での意見を踏まえ、新医療センターの役割や機能、規模等を定める整備基本計画案をとりまとめ、市民の皆さまの意見を募集します。市ホームページのほか、市役所本庁、各総合支所、市立医療施設で閲覧可能です。意見を提出できる方は、市内に在住、在勤又は在学している方になります。

新医療センター整備基本計画(案)に対するパブリックコメントの実施について(PDFファイル:252.7KB)

質疑応答

Q:医師会からの厳しい意見があるかと思いますが、その理由はどこにあるのか分析は進められているか伺います。
A:医師会の理事会に出席し、個別にご意見をお聞きしたところ、医師確保の面を心配される声が多い印象を受けました。中間案までは様々な意見があるかと思いますが、ここから基本設計の段階に入りますので、具体的な医師会の意見を反映できるよう取り組んでまいります。地域全体が1つになって行動しなければ医師不足には対応できません。民間医師の協力が必要になりますし、民間医師も公的な機能が必要になってくると思います。今後は、しっかりとした包括ケアの仕組みを作ることができるよう取り組んでまいります。

 

Q:懸念として、医師確保や計画部分だけではなく、在宅医療に関することもあるかと思いますが、こちらは中間案の後に検討していくのか伺います。
A:いただいた意見をどのようにして形にしていくかを、しっかりと医師会に示していくべきだと考えます。具体的な意見を聞き、その内容を包括ケアに反映させていきたいと思います。

 

Q:長期にわたり議論が行われておりますが、1度立ち止まって医師会の方々と改めて中間案を見直すべきではないかという意見もありますが、市長の考えを伺います。
A:超高齢社会が始まっている中で、2025年から2040年までの地域医療をしっかりと動かしていかなければなりません。また、水沢病院の老朽化対策もありますので、計画通り進めていくことが必要だと考えます。医師会の方々についても、様々なご意見はありますが、絶対に建設反対という方はほとんどいないと認識しております。今後は、建設を前提とした機能的な部分の意見交換がされるものと期待しています。

 

Q:基本設計の段階で、医師会に検討委員会に入ってもらうよう要望したいとのお話がありましたが、その後の進捗状況について伺います。
A:現在、内部で話し合いを進めている段階です。包括ケアを進めるためには、看護・介護のネットワークが必要になると思いますので、どのように形にしていくかを内部で検討したうえで、具体案を提示させていただければと思います。

 

Q:医師会では、建設に反対する声がなくなってきているとのお話でしたが、市全体の理解度についてはどのように感じているか伺います。
A:賛成・反対の両方の意見がありますが、市民説明会では反対派が多数であるという認識はありません。心情的な反対意見に対して反応することは難しいというのが現状ですが、具体的な代替案がある場合にはしっかりとお答えさせていただければと思います。

 

Q:今後の計画の進め方について伺います。
A:地域医療に対する市民の理解が深まることが1番重要であると考えますので、建設的な意見交換を行い、しっかりと具体化していきたいと思います。

 

Q:代替案というお話がありましたが、具体的に想定されているものがあるか伺います。
A:例えば、統合すべきというご意見もありますが、リスクマネジメント上はハイリスクであると考えています。さらに、統合すべきという意見の背景に、財政面での不安があるのか、医師確保の問題があるのか、そうした点がはっきりと示されれば、より具体的な話ができるのではないかと思います。医師不足の問題は、新医療センターだけではなく県全体の課題です。この部分については、しっかり区別して議論すべきであると考えます。

 

Q:医師不足などの課題は、県や医師会との関わりが非常に重要になりますが、2025年からの超高齢社会に向けて今後どうするべきであるかを議論したことがあるか伺います。
A:様々な会議に出席してきましたが、思い通りに議論が進まないのが現状です。まずは、市として超高齢社会に具体的にどのようにして対策を行っていくかを見てもらい、少しでも多くの市民に理解してもらえるよう取り組んでまいります。

 

自由懇談

Q:産後ケア事業の拡充について、温泉施設を活用した日帰りケアのメリットについて伺います。
A:温泉は、産婦の心身ケアに高い効果が期待できます。積極的に活用していただき、通常のホテルとは違った環境で心身のリフレッシュをしていただければと思います。

 

Q:県内で同様の取り組みを行っている市町村があるか伺います。
A:県内では、温泉施設を活用した産後ケアの取り組みはございません。山梨県に「ママの里」という場所があり、そちらの取り組みを参考にさせていただいたところです。市として初めての取り組みとなりますので、公開リハーサルで流れを見ていただいた上で、本格的に実施していきたいと思います。

 

Q:公開リハーサルについては、一般から参加者を募るという認識でよいか伺います。
A:一般の方を対象に実施させていただく予定です。

 

この記事に関するお問い合わせ先

未来羅針盤課 広聴広報係
〒023-8501
岩手県奥州市水沢大手町1-1
電話番号:0197-34-2126
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