牛と人とのかかわり The Relationship between Cattle and Human
犂(すき)をひくウシPlough-pulling Cattle
人が家畜の力を利用して農耕を始めたのは紀元前5000~紀元前4000年頃といわれています。
犂で畑を耕すことはチグリス・ユーフラテス川流域のメソポタミアもしくはインドの北西部から発祥したとされ、これらを含む西アジアは麦の原産地帯であるとともに、ウシやラクダ、ヒツジなどの家畜化に成功した地域です。
犂の発明により、農作物の収穫量が飛躍的に増え、生活が安定したため人々は、文明を発達させることができたともいえます。
再現展示しているのは、主に西日本に普及していた長床犂による水田の耕起の様子です。長床犂は、別名、唐犂とも呼ばれ、中国から伝わった犂です。

長床犂による水田の耕起(復元)
昭和初期
主な展示資料
- 長床犂による水田の耕起
- 牛の調教(写真)
- 四季耕作図絵馬(写真)