牛の里前沢 Maesawa:the Home of Cattle
前沢牛を育てる(肥育農家)Fatting farmer
肥育農家は、約10ケ月齢の子牛を導入して約22ヶ月間、育てて肉牛に仕上げます。よい肉牛にするために牛舎の環境を整備することはもちろん、牛の様子をよく観察し愛情を込めて育てます。

※及川梅男さんの牛舎
前沢を代表する形の牛舎です。及川梅男氏と当時農協の畜産課の職員だった佐々木敏彦氏が昭和50年代の初めに長野県蓼科町に視察にいって考え出したもので、夏は風とおしがよく、牛舎内を涼しくたもちます(ウシは暑さに弱い)。冬はまわりに板を取り付けて暖かくしてやります。また、独自の改良も随時行われており、飼い葉桶の前の柵に棒が1本取り付けてあるのは、2頭入れてあるウシがどちらも公平に餌を食べられるようにとの配慮で、これを取り付けた結果、ウシのばらつきが減ったそうです。また、牛舎の構造だけでなく、及川氏は、ウシの管理を「この牛舎は、及川ホテルでお客様であるウシにサービスをすればするほどチップとサービス料を置いていってくれる」といい、及川氏の奥さんは「赤子を扱うようにウシを扱う」といいます。よいウシを作るには、愛情が不可欠です。
主な展示資料
- 及川梅男氏牛舎模型