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ウシの生物学 The Biology of Cattle

ウシの足Legs of Cattle

ウシの足は2本の指で地面に立っています。指の先を(ひづめ)がすっぽりおおっていて、かかとはいつも浮いたままです。指の数が少ないウシの足は、筋肉の力をまっすぐに地面をける力に変え、効率よく前へ進むのに適しています。同様に草原で暮らすウマは1本の指と蹄で地面に立っています。

ウシには普段地面につかない2本の蹄、副蹄ふくていがあります。ウマの指にも祖先のなごりの2本の細い骨が残っていますが、これらは祖先の形態を受け継ぎながら体を変化させてきた歴史の痕跡こんせきです。私たち哺乳類の祖先はネズミに似た動物で、5本の器用な指を持っていました。ヒトを含むサルの仲間は物をつかむ5本指をそのまま引きつぎ、ウシやウマは余分な指を捨て、草原を駆ける細く長い足を発達させたのです。

ウシの足

主な展示資料

  • ウマの足
  • ウシの足
  • ブタの足
  • ヒトの手(複製)

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