ウシの生物学 The Biology of Cattle
動物の角Horns & Antlers
角は、蹄を持つ動物が発達させた器官です。
ウシ科の角は、洞角と呼ばれ、前頭骨からのびた角突起の周りにケラチンと呼ばれるタンパク質の鞘がかぶさっています。この角は一生伸び続けます。これに対して、シカ科の角は、ベルベットと呼ばれる皮膚にくるまれて育ち、伸びきると皮膚がはがれ落ちて骨のみの角となります。この角は繁殖シーズンが終わると落ちて、1年に1度生えかわります。このほか、プロングホーン、サイ、キリンなども異なった構造の角を持っています。角は外敵から身や子どもを守るための武器、雌をめぐる闘いなどに使用されますが、なぜこのような角が進化したのか分かっていません。

動物の角
主な展示資料
- アフリカオオツノウシ頭蓋骨(ウシ科)
- ゲムズボック頭蓋骨(ウシ科)
- インパラ頭蓋骨(ウシ科)
- オグロヌー頭蓋骨(ウシ科)
- アミメキリン頭蓋骨(キリン科)
- プロングホーン頭蓋骨(プロングホーン科)
- トナカイ頭蓋骨(シカ科)
- ニホンジカ頭蓋骨(シカ科)
- エゾジカ頭蓋骨(シカ科)
- ニホンカモシカはく製(ウシ科)