ウシの生物学 The Biology of Cattle
搾乳技術Milking Technology
戦後しばらくは、酪農家1軒あたりの乳用牛は平均数頭で、農家が手搾りで牛の乳を搾っていました。やがて、昭和30~40年代から酪農経営の大規模化、機械化が進みます。最初に登場した搾乳機械はバケットミルカーという装置で、ホースで吸引して搾った牛乳をバケツに集めます。さらに、搾った牛乳が牛舎内のパイプを通って一カ所に集められるパイプラインミルカーが大規模農家で採用されるようになりました。1戸あたりの乳用牛飼養頭数は年々増加、2018年には平均84.6頭となっており、飼育管理と搾乳の省力化が課題です。現在では、牛を搾乳機械へ誘導して一度に最大数十頭の牛を搾乳するミルキングパーラーや、乳房への機械の装着や前搾りまで自動で行う搾乳ロボットが開発され、酪農現場で力を発揮しています。

主な展示資料
- バケットミルカー
- ロータリーパーラーのポスター