文字サイズ:標準

牛と人とのかかわり The Relationship between Cattle and Human

厩猿Monkey's bones in Stables

猿を馬や牛の守り神とする、厩猿と呼ばれる信仰があります。(うまや)(馬小屋)に猿の頭や手の骨を吊るして飾り、牛馬安全の祈願や魔除けとして祀りました。

陰陽五行説において水を司る猿は豊穣をもたらし、さらには火を司る馬を制御すると考えられていました。猿は馬や同じく家畜である牛を守護してくれる存在だったのです。

厩猿には、皮や肉を目的として捕らえられた猿の骨が使用されたとみられています。現在ではほぼ姿を消しており、東北地方を中心として全国各地の厩から発見される猿の頭や手の骨などに信仰の痕跡が残るのみとなっています。

厩猿

主な展示資料

  • 猿の頭蓋骨
  • 猿の左手
  • 奥州市の厩猿分布図
  • 牛馬安全札
  • 絵馬

◆[牛と人とのかかわり]メニューへ戻る◆