牛の里前沢 Maesawa:the Home of Cattle
ゾウが歩いた奥州市Ancient Elephants lived in Oshu City
クジラの時代が終わって、奥州市域から海が退いたおよそ350万年前には、あちこちに沼や湖が広がっていました。新第三紀鮮新世(せんしんせい)後期~更新世(こうしんせい)にかけて湖沼にたまった地層に、ゾウや偶蹄類(ウシやシカ)の足跡化石を見つけることができます。
奥州市内では、衣川六道、前沢の白鳥川河床、水沢の胆沢川河床などでゾウ、偶蹄類の足跡が発見されています。胆沢川河畔では、更新世の地層からアケボノゾウというゾウの歯が見つかっていて、胆沢川に残された足跡はこのゾウのものだと考えられています。
これら動物の足跡は花巻市から奥州市の地層に広く分布していて、川の流れで地層がはがされたり、工事をした際にその一部が私たちの目の前に現れるのです。

主な展示資料
- ゾウの足跡化石
- 偶蹄類の足跡化石