プレコンセプションケア
プレコンセプションケアとは
将来のライフプランを考えて、日々の生活や健康と向き合うこと。次世代を担う子どもの健康にもつながる、人生100年時代を自分らしく生きるために近年注目されているヘルスケアです。
なぜ近年注目されるようになったのか
プレコンセプションケアは生涯健康で充実した生活を送るためのものです。
性別に関わらず人生の早い段階から、今の自分の体の状態や生活と向き合うことはとても大切です。
若い世代であれば、いつか子どもを望んだ時に健やかな妊娠・出産ができる可能性を増やすことにつながります。
40歳代以降は男女共に心と体が大きく変化していく時期ですので、健康で元気で満ち足りた生活を送る可能性を高めます。
そして、どの年代の方であっても自分のからだを大切にすることは、未来の子どもたちの健康を高めることにもつながります。
そうやって社会全体の健康意識を高めていくことが、このプレコンセプションケアの目指すところです。
プレコンセプションケアには5つのアクションがあります。できるものから取り組んでみましょう。
1 いまの自分を知ろう
自分について、異性についてを知ることはお互いを思いやる第一歩です。
男性と女性では、からだに違いがあるのはもちろんですが、こころの健康にも違いがみられます。
例えば、女性は月経前は妊娠・出産後にホルモンの働きでこころが不安定になることがあります。
男女共に共通してるのは、現代社会はストレスが多く、こころの不調を抱えやすいということ。まずは、自分のからだとこころを知り、異性のからだとこころも理解してあげられるとよいですね。
2 生活を整えよう
バランスの良い食事を食べることはとても大切なことです。
それに加えて、アルコールは適量を守ること、禁煙することなども実行できると、より健康的な生活をすることができます。
もし妊娠を考えている方がいましたら、妊娠前から葉酸を摂ることで赤ちゃんの神経管閉鎖障害の予防もすることができます。
足りない栄養素はサプリメントなどを使い、上手に補いましょう。
3 検査やワクチンを受けよう
若い人の間で性的接触を介して感染する「性感染症」が増えています。
無症状なものも多いので、思い当たることがある人は婦人科・泌尿器科で相談してしっかりと治療することが大切です。
妊娠出産を考えている場合には、妊娠前に抗体検査や、HPV・風疹ワクチン接種をすることで、お腹の赤ちゃんを守る環境づくりをしましょう。
奥州市ではがん検診や健康診断も行っております。該当する年齢の方は検診を受けましょう。
4 かかりつけ医を持とう
「かかりつけ医」とは、病気になった時に気軽に相談できるお医者さんのことです。
かかりつけ医がいることで、病気の早期発見や重症化の予防にもつながります。
5 人生をデザインしてみよう
妊娠、出産、育児、介護、転職…人生にはいろいろな転機があり、そのたびに喜びや悲しみなどさまざまな感情を抱くものです。
おおまかでもいいので、自分のこの先の人生を想像してみるだけでも、新たな発見ができるかもしれません。
より詳しく知りたい方は
プレコンセプションケアについて詳しく知りたい方は
WHOでは「妊娠前の女性とカップルに医学的・行動学的・社会的な行動介入を行うこと」と定義しています。自分が健康に生きるだけでなく、将来生まれてくる子どもの健康まで考えた生活を送るためのケアです。
本ページの内容はプレコンノートより一部抜粋した内容です。
もっと詳しく知りたい方は下記プレコンノートをご参照ください。
また、自分が健康について考えることができているか、チェックシートを用いて考えることもできます。
男性用、女性用がありますので、健康維持に活用してみてください。
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更新日:2024年06月14日