多職種連携のための情報共有システム

更新日:2023年09月29日

ページID: 221

メディカルケアステーション(MCS)

奥州市は、平成28(2016)年度に医療と介護の関係者からなる「奥州市在宅医療介護連携推進協議会」を組織し、地域包括ケアシステムの構築・推進に向けて取り組んでいます。

同協議会では、ICTを活用した多職種連携のための情報共有システムとして、医療介護専用の非公開型SNS「メディカルケアステーション(MCS)」を採用しており、関係法令・ガイドラインを遵守した安全で適切な利用が図られるよう、市独自の運用ポリシーを定めてご活用いただいています。

地域における在宅医療・介護に携わる多職種間の情報共有と連携を推進するためのツールとしてご活用ください。

(注意)メディカルケアステーション(MCS)はエンブレース株式会社が提供するサービスです。

MCSとは

医療介護専用の非公開型SNSです

  • インターネット上のサービスにより、タイムライン形式の情報をいつでもどこでも共有できます。
  • 強固なセキュリティ環境のもと、安心かつ手軽に利用できます。
  • 導入・維持費が無料です。

始めるために必要なもの

インターネットにつながるタブレットやスマートフォン、パソコンなどをご準備ください。

MCSでできること

  • 患者又は利用者ごとに多職種チームによる連携ができます。
  • いつでもどこでも空いた時間に連携できます。
  • 履歴も患者又は利用者単位で簡単に読み返しができます。

3つの連携方法

MCSでは、「患者グループ」「自由グループ」「一対一」の3つの連携方法でコミュニケーションができます。

3つの連携方法の流れ図

患者グループ(タイムラインのイメージ)

患者グループは「医療介護スタッフ専用」と「患者又は利用者及び家族参加」の2つのタイムラインを切り換えて使うことができます。

(注意)患者又は利用者及び家族も参加するタイムラインは任意で作成することが可能ですが、ただいま取扱いについて検討中です。

タイムラインの図

MCSをはじめるには

MCSを利用する際には「奥州市MCS運用ポリシー及び各様式」を確認してください。

1 医療機関・事業所等による「利用申込書」「連携守秘誓約書」の提出

医療機関・事業所等が初めてMCSを利用する場合に手続きが必要です。

医療機関・事業所等
  1. MCSの「利用申込書」の記入(様式第1号) 
  2. MCS利用に係る「連携守秘誓約書」の記入(様式第2号)
  3. 勉強会の参加又は開催
提出
  • (注意) 事業所内で勉強会を開催する場合は市職員が出向きます。
  • (注意) 利用にあたっては「運用ポリシー」のほか、個人情報保護など各事業所が定めるルールがあればそれを尊重します。
市在宅医療介護連携拠点
  1. MCSの「利用申込書」の受付・保管
  2. MCS利用に係る「連携守秘誓約書」の受付・保管

 (注意)既に利用申込済の医療機関・事業所等が利用者を追加する場合は、利用申込書(様式第1号)のみ提出ください。連携守秘誓約書(様式第2号)の添付は不要です。

2 医療機関・事業所等のスタッフによる「業務情報保持に関する誓約書」の提出

医療機関・事業所等のスタッフ
  1. 「業務情報保持に関する誓約書」「利用者情報」の記入(様式第3号)
  2. 勉強会に参加するか、講習用動画を視聴
提出
医療機関・事業所等
  1. 「業務情報保持に関する誓約書」「利用者情報」の受付・保管
  2. MCS管理台帳の作成 (運用ポリシー別紙2参照)

3 患者又は利用者及び家族による「多職種協働における個人情報使用同意書」の提出

 同意書の取得は連携元事業所(患者又は利用者を管理する事業所)が行います。

患者又は利用者及び家族

「個人情報使用同意書」の記入(様式第4号)

(注意)提出先
  1.  連携元事業所へ提出(原本)
  2.  患者又は利用者及び家族 写しを受取る
提出
連携元事業所

「個人情報使用同意書」の受付・保管

  • (注意)写しを患者又は利用者及び家族へ渡し、原本は連携元事業所で保管する。
  • (注意)かかりつけ医が関与する場合は、かかりつけ医に写しを渡す。

4 利用申込フロー図

利用申込フロー図

MCSで患者グループを作るには (注意)令和3年9月より運用を見直しました。

連携元事業所が患者グループを作成します。すべての患者を登録する必要はありません。連携効果の見込める患者から登録し、やり取りの多い多職種から招待します。

連携元事業所は、患者情報の管理及び参加メンバーの管理などを行います。

令和3年9月より、患者グループに医師が参加しない場合でも(介護関係者だけでも)MCSを活用した情報共有ができるよう、運用を見直しました。

見直しのポイント
  • かかりつけ医の指示がなくても、該当する患者又は利用者の情報を管理する事業所(居宅介護支援事業所や訪問看護ステーションなど)が連携元事業所となり、患者又は利用者の同意の下でMCSを利用することができます。
  • 患者又は利用者の同意書の原本は連携元事業所が、写しを患者又は利用者が保管します。かかりつけ医が患者グループに入る場合は、かかりつけ医にも写しを提供します。

患者グループの作成例

  1.  連携元事業所Aが「奥州花子」の患者登録・グループ作成をする。患者グループの作成方法
    (注意) 患者登録の項目を入力すると自動的に患者グループが作成される。
  2.  連携元事業所Aが事業所1のDを招待する。
  3.  連携元事業所以外のメンバーDが事業所2のEを招待した場合、Eが参加するためには連携元事業所Aの承認 (4.) が必要。

(注意)患者グループに入らないサブMCS管理者BとCについても、連携元事業所の役割として「奥州花子」の患者登録項目の更新が可能となっている。(表1)

患者グループの作成例の図
表1 「奥州花子」の患者グループに係る役割
「奥州花子」の患者グループに係る役割の表

MCSの使い方とポイント

  • 投稿を確認した場合は、「了解」ボタン押しましょう。
  • 一日1回はMCSを確認しましょう。
  • 急変時や緊急連絡には、原則として、電話等で直接連絡しましょう。
  • 患者又は利用者の個別情報を取り扱う場合は、自由グループではなく、患者グループを作成しましょう。
  • MCSで共有する情報の範囲、コメント記載ルール等、患者グループの具体的な使い方に関しては、参加者の間で事前に取り決めをしておきましょう。
  • 連携促進のため、プロフィールや顔写真を登録しましょう。

運用ポリシー及び各様式

運用ポリシー

各様式

MCSの基本操作

この記事に関するお問い合わせ先

奥州市地域包括支援センター
〒023-8501
岩手県奥州市水沢大手町1-1
電話番号:0197-34-2199(直通)
ファックス:0197-51-2373
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