移住者交流会(OSHUターンズカフェ)
イベント報告
「OSHUターンズカフェ」(移住者交流会) 3回目開催!(2025年2月22日)
2/22(土)、奥州市や岩手県に移住した方々を対象とした移住者交流会「OSHUターンズカフェ」第3回目を開催しました。今回は奥州市前沢にある日本で唯一の「牛の博物館」を会場に、奥州市内外から総勢13名にご参加いただきました。
(参加者:大人10名・お子さん3名)
【イベント内容】
- 学芸員さんの解説付きで牛の博物館を見学
- 生クリームからバター作り体験
- みんなでワイワイ交流タイム
まずはみんなで軽く自己紹介した後、さっそく館内の見学へ。1階には、奥州市が全国に誇るブランド牛「前沢牛」についての展示があり、学芸員さんに詳しく解説いただきました。


米どころ奥州市では、稲作との繋がりも大きく、牛の堆肥でお米ができ、その稲わらを食べて牛が育つ。昔からの地域に合った循環農法が美味しい前沢牛を生み出したのかもしれません。前沢牛を初めて知った方もいらっしゃったようです。
2階は世界中の牛の種類や、人との生活に関わる展示、はく製や民俗資料など、興味深い資料がいっぱいです。日本だけでなく、世界中でいかに牛と人との繋がりが深いかがよく分かります。この日はかけ足で見学しましたが、本当はゆっくり時間をかけて見たいところです。

その後は、いざバター作り体験!各自に用意された生クリームが入った容器に、指定量のお水を入れ、とにかく振る!力の入れ具合にもよりますが10分程度でしょうか。だんだんバターの粒らしきものが見えてきたら、もうひといき。塊が多くなったら終了です。
ザルで水分と塊を分け、塊をお皿にとって余分な水分を除きながらスプーンでこねていくと…滑らかなバターの出来上がり。お好みで塩を少し加えて味を調え、パンやクラッカーに塗って試食。ジャムとの相性も抜群でした!


最後はイベントのメインともいえる、交流タイム。改めて自己紹介や移住のきっかけ、移住して戸惑ったこと・困ったこと、良かったことなど、様々なお話が出ました。一例をご紹介すると…
[困ったこと]
- 冬の生活の仕方が分からなかった。
- 給湯器が凍ってお湯が出なくなった
- ペット可の物件が少ない
- 同じ苗字の人が多いせいか、職場でも下の名前で呼び合っているのにまだ抵抗がある
- 女性の仕事の幅(職種)が少ないと感じる・・・など
[良かったこと]
- 自然が豊かでのんびりした雰囲気がいい。
- 趣味の山登りが気軽に楽しめる
- 子どもたちの生活が変わった、子育てがしやすい
- 産直で売られている地元産の野菜や果物が新鮮で安い
(りんごが美味しい地域だと初めて知った) - 今では自分の地元より、岩手に戻って来た時の方がほっとする、
という嬉しいお話もありました。

さらに、過去の交流会で出た意見と共通するものもありました。
- 県外や関東へのアクセスがよい
(東京まで新幹線で2.5時間弱) - 東北全般、豪雪地帯のようなイメージだったが、思ったより雪が少ない。
良いところもそうでないところも、率直な意見が聞けたような気がします。
岩手や奥州市で暮らしてみての印象は、それぞれ感じ方が違うと思うのですが、仕事で短期間の予定で来た方にも、末永く移住目的で来た方にも、皆さんにとって「住めば都」になるといいなと思います。そうなるには、地域のことを知り、知り合いが増えて、住み心地が良くなることが大切。このOSHUターンズカフェが、ほんの少しその一助になれば嬉しいです。
また開催してほしいというご意見もいただきましたので、また次回も何か体験を交えて開催したいと思います。ご参加の皆さま、ありがとうございました。


参考リンク ✰奥州市 牛の博物館
イベント報告
南いわて移住者交流会「ゆるつな」(2024年11月16日)開催レポート
11/16、南いわてに在住の方を対象とした移住者交流会「ゆるつな」第3弾「今が旬!リンゴを思いっきり楽しむ奥州ツアー」を開催しました。
[主催:岩手県県南広域振興局、事業委託先(一社)いわて地域おこし協力隊ネットワークと共催]
【ツアー内容】
- 岩渕ファームで、りんごの収穫や作業体験
- 産直江刺ふるさと市場に立ち寄り
- 鐵喫茶a-hūṃ(アウン=奥州市の地域おこし協力隊・太田和美さんのお店)で交流トーク
参加者は大人8名。当日は穏やかな最高のお天気でした。まずは集合場所の奥州市役所から江刺愛宕にある岩渕ファームさんへ。岩渕ファームは、もともとご両親が営むりんご園を現在は勝之(まさゆき)さん・世寿人(よすひと)さんご兄弟(お二人ともUターン)が主体となって経営、ビジネスで勝負できる農家を目指して、現在はりんごだけでなくキュウリなども栽培しています。

到着後、まずはみんなで自己紹介。
岩渕ご兄弟のそれぞれのUターンの経緯などを伺いつつ、さっそくりんごの収穫へ!
奥州市内の小学校等では、りんごの摘果や収穫体験をすることも珍しくないのですが、今回は市外から参加の方が多く、りんごの樹に触れるのは初めてという方がほとんど。コツを教えてもらいながらフジを収穫しました。

最初は恐る恐る触れていた皆さんも、だんだんハマって楽しくなっていったようです!


収穫の後は、ふだんの作業を見せていただきました。蜜入りの具合をセンサーで計ったり、選果機にかけてサイズの仕分けをしたり。
売り場に出す際の袋詰めについては、消費者が手に取りたくなるような包装を心がけて丁寧に。フィリピンからの技能実習生のお二人がお手本を見せてくれました。

農業に対して熱い想いをもつ勝之さんと世寿人さん。実家のりんご園を継ぐといっても、親と同じ形態を続けるのではなく、栽培も販売も自分たちで考えながら、岩渕ファームという自分たちのブランドをいかに売り込んでいくか、その試行錯誤する過程が楽しい、農家のイメージを一新し、農家をやってみたい!と思われるような見本になりたいと、生き生きとお話しされていたのが印象的でした。
次に、りんごの売り場が充実している産直、江刺ふるさと市場へ立ち寄りです。

今の時期、朝は売り場いっぱいにりんごが並んでも午前中で売切れ。午後に商品が補充されたそうですが、我々が立ち寄ったのは15:30頃。売り場はまばらという状態でした。この時期りんごがお目当ての方は、午前中に行くことをお勧めします!
最後の目的地は鐵喫茶(てつきっさ)a-hūṃ(アウン)。アウンは、南部鉄器の振興をテーマに活動中の地域おこし協力隊・太田和美さんが事業承継し、今年9月にオープンしたお店です。南部鉄器の工房が立ち並ぶ水沢羽田町にあり、その前身であるスナック喫茶チロルは、職人さんたちも多く利用したお店。

単なる飲食店としてではなく、南部鉄器の背景にある物語やとりまく環境も残したいと、太田さんがママの看板料理・もつ煮を受け継ぎ、さらに南部鉄器を使って料理を提供するお店としてオープンしました。そのアウンの座敷を使わせてもらい、交流トークです。
2グループに分かれて、それぞれの移住のきっかけや南いわての個人的な推し、ここがちょっと戸惑う・・といったテーマでフリートークしました。
よく話題になる県南の良いところが、首都圏や仙台へのアクセスが良いということ。
人の行き来が多いせいか、店員さんに話しかけられるなどフレンドリーな人が多い気がするというお話もありました。

また都市部にいると、アウトドアなど自然に触れるには遠出をする必要がありますが、南いわては、日常生活に必要なお店が近くにありつつ、車でちょっと行けばすぐに大自然が楽しめる、バランスが良い環境があるというのもポイントです。
気になることで出たのは、訛りや方言というより言葉の使い方の違い。この辺りでは、一般的に「〇〇です」と言うところを「○○でした」と過去形でお話しすることがあり、それに戸惑ったというお話も。興味深いですね。また他に、都会に比べてインフラなどに若干不安もあるといったお話がありました。
参加者の中には、生まれてずっと岩手在住という方もいたのですが、ご自身の普段の生活圏とは違った場所での体験や、初めて出会う人たちとの会話に、新鮮さを感じ楽しんでいただけたようです。
距離的に近くても、知っているようで知らない場所が岩手にはまだまだあります。

南いわては生活圏が近隣の市町にまたがる方も多く、行き来がとても便利なところです。いつもより少しだけ範囲を広げて行動してみると、常に新しい発見があります。またこういった交流の機会を通じて、南いわてのつながりがどんどん増えるといいなぁと思います。

※南いわてとは、岩手県南に位置する「一関市、平泉町、奥州市、金ケ崎町、西和賀町、北上市、花巻市、遠野市」の8市町を指します。
ご協力くださった方々のインスタグラム
イベント報告
「OSHUターンズカフェ」(移住者交流会) 2回目開催!(2023年10月14日)
私たち奥州市の移住支援員が主催する移住者交流会「OSHUターンズカフェ」、第2回目を開催しました。
今回は、花巻市を中心に交流会を開催しているイージューはなまきさんとコラボし、奥州市内だけでなく、岩手県南にUIJターンした方々に集まっていただきました。
(大人10名・お子様1名)

会場は、ご自身も移住者であり、Uターン後に奥州市江刺でご自身のお店をオープンした「やきとり のぶ」さんをお借りし、前半は岩手県南地域の紹介や情報交換、奥州市クイズなど、後半は参加者の皆さんにご自身の体験談などをお話しいただきました。
移住のきっかけは皆さんそれぞれですが、テレワークで仕事ができるようになったので、という方が何名かいらっしゃいました。中にはテレワークをしながら全国各地を回ったという強者も。出産を機に奥様の実家のある奥州市に移住し、しばらくしたら都市部へ戻ろうと思っていたものの、田舎暮らしが楽しくなり、この先もずっと住みたいとお話しされた方もいました。
岩手でこれからやりたいこととして挙げられたのが、野菜を自分で育ててお子様の食育に力を入れたい、動物を飼いたい(ヤギとか!?)、カフェや交流の場を作りたい、温泉巡りをしてみたい、狩猟をしてみたいなど。

移住に関して大変だったこと、やっておいて良かったことの質問では、引っ越しに関することがあげられました。遠方からの引っ越しは費用が高くなりがち。見積もりをたくさん取って安い業者さんを探した、業者さんによって金額もかなり異なるので、見積もりはなるべく多くとった方がいい、というアドバイスが複数の方から出ました。
奥州市ではありませんでしたが、希望の地域にちょうどよいアパートが無く、物件探しに苦労したという方も。奥州市は比較的物件が多い方だと思いますが、特定のエリアに絞る場合には、下調べやタイミングが重要かもしれません。
奥州市を含め、岩手県南の幹線道路沿いは、全国展開のチェーン店も多く立ち並んでおり、さほど生活に困ることはないようです。中心部から少し離れれば田園風景が広がり自然豊かな暮らしを楽しめる、バランスのとれた生活ができるという印象をもっている方も。気軽におでかけできるイベントがたくさんあって楽しい、というご意見もありました。季節ごとのお祭りや、クラフト市、体験イベントなど、渋滞や混雑を気にせずに行けるのは、田舎ならではのメリットかもしれませんね。

今回の交流会のみならず色々な方のお話を聞いていると、だんだん元気がなくなっていく地域を盛り上げたい、何かしら活動したいという想いをもった方が多くいることに気づかされます。やりたいことに共通点がある方々もいらっしゃいます。このOSHUターンズカフェが、そのような想いを共有できる人同士の繋がりを作る場となれば嬉しいかぎりです。

イベント報告
「OSHUターンズカフェ」(移住者交流会) 初開催!(2023年1月28日)
奥州市在住の、UIJターン経験者の方々に集まっていただき、初の移住者交流会を開催しました!
今回参加いただいたのは、転勤でお住まいの子育て世帯の方や、就農を目指してIターンされた方、定年や結婚を機に来られた方々、リモートワークを始めた方など、年代も移住のきっかけも全く異なる皆さんです。

自己紹介から始まり、ご自身の故郷や以前住んでいた場所の思い出、移住前の準備、分からなかった方言、奥州市に人を増やしていくために必要と感じることなどを、それぞれの観点からお話しいただきました。
病院や道路整備などの改善点、小さなお子さんから中高生まで、各世代が遊べる屋内施設の不足など、課題もたくさんあがりました。
一方でリモートワークを始めたIターンの方からは、ポジティブなご意見も。移住前は会社の仲間から、田舎暮らしの窮屈さや悪い噂ばかり聞かされていたものの、実際は住みやすいと感じているそうです。嬉しい限りです。

また、アクセスが良いというお話もありました。東北や岩手というと、ものすごく遠いというイメージがあるようですが、奥州市は東京から新幹線で2.5時間程度。あっという間ですよ。皆さん冬の寒さにもそのうち慣れると仰っていました。
方言については、全く会話が理解できないほどの状況になったという方はいませんでしたが、時々会話の中で??となる言葉に出くわすことがあるようです。
(例えば、「やんべに」「うるかす」「がおる」「あじゃら」etc…)
移住者目線だからこその、興味深いお話がたくさん聞けました。また、これまで繋がりのなかった移住者さん同士が、ここで知り合いになれたということが、一番大切なことでもあります。
今後も定期的に開催していきたいと考えていますので、興味がある方、お知り合いにUIJターン経験者がいるという方は、ぜひご紹介ください。
(詳細は次回の開催が決まりましたら、お知らせいたします)

(※OSHUターンズカフェは、交流を主な目的としております。参考意見として、市へのご意見もいただきますが、ここでのご意見を元に、具体的な課題解決を図るものではないことをご了承ください。)